東南アジアのイスラム女性が楽しむ、ムスリマ・ファッションとは?

イスラム女性

東南アジアは日本とは違い、年中夏のような暑さがします。東南アジアの女性たちは、ふだんどんなファッションを楽しんでいるのでしょうか。イスラム教徒が多いため、女性はヒジャブという布で頭を覆うのが特徴です。

イスラム女性といっても、国によって服装は違いがあるみたい。東南アジアのムスリマはどんなファッションをしてるのかな?

東南アジアの気候

東南アジアの国々は、年中暑い気候なのが特徴です。赤道直下とその周辺に位置しているため、季節を問わず、太陽の影響をうけています。日本のように四季はなく、年中真夏の暑さを感じます。つまり、冬のような寒さを感じることはありません。

しかし四季がない代わりに、雨季と乾季に分けられます。その名の通り、雨季では雨が降り、乾季ではカラッとした暑さの天気が続きます。東南アジアの範囲は広く、年中雨の多い国もあれば、1年の半分が雨季・もう半分が乾季といった国もあります。

雨季はスコールというゲリラ豪雨が頻繁におきるので、観光で訪れるベストシーズンは乾季とされています。

東南アジアのイスラム人口

東南アジアの約50%はイスラム教徒で構成されています。そのほとんどのイスラム人口はインドネシア(インドネシアは人口の87%がイスラム教徒)に多く、続いてマレーシアです。インドネシアとマレーシアで、合わせて9割以上を占めています。

東南アジアにイスラム教が多い理由としては、中東地域から多くのイスラム商人が訪れ、そのさいにイスラム教が持ち込まれたことがきっかけです。

東南アジアの女性ファッション

東南アジアの女性のファッションを想像すると、頭を布でおおった姿を思い浮かべるのではないでしょうか。

イスラム教徒はヒジャブという布で頭を隠します。しかしそれは、目だけをだして顔は完全に見えない姿と、頭髪のみを隠して顔はよくみえる、2つのパターンがありますよね。同じイスラム教でも中東と、東南アジアでは宗教の厳格さに違いがあるためです。

東南アジアの場合は、そこまで厳格ではないため、ヒジャブをオシャレに身にまとう方が多いです。東南アジアではいろいろなヒジャブが街なかで売られています。カラフルな色であったり、柄が入っていたりと、女性らしくファッションの一部として楽しんでいます。

そして洋服ですが、なんとなく民族衣装のような服装を着ていると思っているかも知れません。しかし意外と普通の洋服で、Tシャツにデニム、スカートだったり、ヒジャブに合わせてオシャレを楽しんでいる女性が多いです。ユニクロやZARAといったファストファッションも多く展開されていますよ。ムスリム女性が着る洋服は、ムスリマファッションとも呼ばれています。

東南アジア女性の魅力

東南アジアの女性には、多様性社会ならではの考え方や親しみやすさなど、さまざまな魅力があります。

◎多様性

東南アジアは多様性のある社会です。さまざまな民族、さまざまな宗教が1つの国に集まり、暮らしていますその中で、みんなが自己主張しすぎずに、その文化や宗教、価値観を受け入れる寛大な心をもっています。しかもそれが窮屈ではなく、自然としているのがとても魅力を感じますね。

◎親しみやすさ

イスラム教の国ときくと、規律が厳しく、どこか硬いイメージがありますよね。たしかにイスラム教徒は自身の宗教のルールは守りますが、性格は親しみやすい方がとても多いです。あたたかい心を持っていて、家族や友人に対しての深い愛情を大切にしています。

誕生日の日にプレゼントをもらうのではなく、感謝の気持をこめてプレゼントを渡す国もあるんですよ。また観光客に対しても親切で、困っていたら助けてくれる優しい方が多いです。

東南アジアのムスリマは、宗教のルールを守りながらも独自のファッションを楽しんでいます。東南アジアの国々は、美しくやわらかな心を持った女性たちが多い、魅力的な場所です。

SDGsとも関係する多様性のある社会について、東南アジアのムスリマから学べることがありそうだね。