モスクは美しい建築と豊かな歴史を持ち、多くの人々が信仰の場として訪れる場所です。世界中にはさまざまな形状やデザインのモスクが存在し、その美しさや文化的な価値が魅力となっています。この記事では、一度は訪れたい世界のモスクを紹介します。
まるで宮殿のように荘厳で神聖!イスラーム建築の祈りの空間がモスクだよ。
①シェイク・ザーイド・モスク(アラブ首長国連邦)

アラブ首長国連邦のドバイに位置するシェイク・ザーイド・モスクは、アラブ首長国連邦建国の父であるザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤンによって建設を命じられました。総工費550億円以上をかけられた、近代的なデザインと高級感が特徴です。モスク内部には世界最大のペルシャ絨毯や、装飾をスワロフスキーで施された直径10m・重さ12tのシャンデリアが飾られています。
②マスジド・ハラーム(サウジアラビア)

マスジド・ハラームは、サウジアラビアのメッカに位置しています。メッカはイスラム教の創始者であるムハンマドの生誕地であるため、イスラム教の最大の聖地となっています。以前はイスラム教徒以外はメッカに立ち入ることができませんでしたが、2022年に解禁されメッカを観光できるようになりました。聖地とだけあり、神聖さが伝わってくること間違いなしです。
③スルタンアフメット・ジャーミィ(トルコ)

トルコのイスタンブールにあるスルタンアフメット・ジャーミィは、オスマン帝国の建築美を代表するモスクです。内装が青を基調としたトルコの伝統工芸品であるイズニックタイルやステンドグラスで装飾されているため、「ブルーモスク」の名前でも知られています。「世界で最も美しいモスク」とも言われているため、一見の価値があります。
④グランド・モスク(マリ)

グランドモスクは、西アフリカに位置するマリ共和国の世界遺産ジェンネ旧市街にあります。建物全体が泥で作られているため「泥のモスク」として有名です。泥で作られていますが、高さ20m、横150mの巨大モスクとなっています。泥で作られているため「100年後には見られない世界遺産」にもなっているので、今のうちに訪れることをおすすめします。
⑤イマーム・モスク(イラン)

イランのエスファハーンにあるイマームモスクは、華麗なタイルワークと美しいドームが特徴です。広大な庭園と誇り高いミナレットが、訪れる人々を魅了します。イマームモスクがあるイマーム広場は、世界遺産に指定されています。イマーム広場にはモスクだけでなく宮殿も建てられているため、モスクと共に美しいペルシャ建築を楽しむことができます。
⑥ムハンマド・アリ・モスク(エジプト)

エジプトのカイロに位置するムハンマド・アリ・モスクは、シタデルと呼ばれる城壁に囲まれたアラブ要塞の中に佇む美しいモスクです。モスクはトルコのスルタンアフメット・ジャーミィを真似て作られており、同様に素晴らしい建築となっています。さらにはシャンデリアや多くのランプが内部を光で照らしており、美しい空間が広がっています。
⑦プトラ・モスク(マレーシア)

マレーシアのプトラジャヤにあるプトラ・ムスクは、ピンク色の外観が特徴的で「ピンクモスク」とも呼ばれています。内部もピンクで装飾されており、絨毯までピンクとなっています。天井にはイスラム美術の様式の1つである幾何学模様のアラベスクを見ることができます。
⑧イスティクラル・モスク(インドネシア)

インドネシアのジャカルタにあるイスティクラル・モスクは、東南アジア最大のモスクとして知られています。最大12万人を収容できることもあり、その大きさに圧倒されること間違いなしです。入場料が無料でイスラム教徒以外も自由に中に入れるため、気軽に見学ができるでしょう。
⑨ハッサン2世モスク(モロッコ)

世界最大級のミナレットを持つハッサン2世モスクは、モロッコのカサブランカにあるモスクです。ミナレットとはイスラム教モスクの塔のことで、ハッサン2世モスクのミナレットは高さ210mあるため、圧倒されます。映画「ミッションインポッシブル/ローグ・ネイション」のロケ地としても知られています。
⑩スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク(ブルネイ)

スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクは、通称「オールドモスク」として知られるブルネイの首都バンダルスリブガワンにあるモスクです。裕福な国のモスクというだけあり、純金・大理石・水晶などさまざまな高価な材料を使い建設されました。ブルネイに来たら絶対に見るべきスポットです。
世界には数えきれないほどのモスクがあり、それぞれの国や地域により異なる特徴を持っています。そしてどこのモスクでも、普段は感じられない神聖さを感じることができます。ですので、ぜひ海外でモスクを見つけた際は、訪れて見学してみてください。